旧来住家住宅の前庭では、
大正屋敷によく似合う昔ながらの鯉のぼりが
風にのってスイスイ・・とまではいきませんが
のんびりゆったり泳いでいます。
こんな大きな鯉のぼり、最近はあまり見かけなくなりましたが
やっぱりいいものですね。
旧来住家住宅の屋根はちょっと凸型に膨らんでいますが
これは「起り(むくり)屋根」といいます。
建物全体にどっしりとした存在感、重厚感を与えつつ、
控えめで洗練された面持ちを作ります。
城や武家屋敷などに見られる、やや威張った印象の
「反り屋根」とは対照的です。
初夏は、
播州織オーダーメイドシャツの西脇情報未来館21や、
ワンディシェフの梅吉亭がある洋館の脇で、
そっと花をつけるラベンダーも見どころです。
花に顔を近づけると、
華やかさと爽やかさをあわせもつ、あの独特の香りが鼻を抜け、
すっきりした気分になります。
薄い紫色の花がつくこちらのラベンダーは今がちょうど見頃です。
(品種はデンタータラベンダーでしょうか)
西脇市の友好都市、北海道の富良野市から
2010年秋にいただいたラベンダー10株も元気に育っており、
年々株が大きくなっています。
今はまだつぼみですので、花はこれから。
ご来館の際はぜひラベンダー花壇の前でしばし立ち止まって
可憐な花と香りをお楽しみください。
(は)
2013年5月5日(日・祝)
第4回を迎える、なちゅれの子どもの日コンサート。
年々メンバーが増えているような・・と思っていると
なんと今回は総勢9人。
さらにパワーアップした音色で観客を楽しませました。
ヴァイオリンは、西山枝里さん、上山百恵さん、谷口紀子さん、福本聖子さん、そしてゲスト出演の小学生ヴァイオリニスト上角明日香さん。
ヴィオラは、上村佳之さん、白石雅也さん。
チェロは、川津由紀さん、寺田萌さん。
ソプラノ(声楽)の宝木かおりさん。
美しい音色にうっとりしたり、
澄んだ歌声にじーんと感動したり、
かわいらしいゲスト演奏に和んだり……。
さらに、ますます面白い枝里ちゃんトークで笑いもたっぷりとあり、
今回も内容盛りだくさん。
最後はアンコールを求める拍手で盛り上がりました。
楽しいコンサートに、ボランティアスタッフの西脇北高のみんなもこの通り。
エア・ヴァイオリン(笑)。
(は)
2013年4月29日(月・祝)
今年で34回を数える「頼政祭(よりまさまつり)」が
高松山長明寺で開催されました。
にっしーは、友達のはばタン、加東伝の助くんといっしょに出席し、
ちょこっと笑いもとりつつ、お祭りを楽しんできました。
にっしーの後ろに立っている青いベスト姿のボランティアメンバーは
いつもお世話になっている西脇北高校の皆さんです(感謝です)。
長明寺は法道仙人の開基と伝わる古寺で、
境内には平安時代の武将・歌人である源頼政公の供養塔があります。
頼政公は、ヌエと呼ばれる
頭がサル、胴がタヌキ、手足がトラ、尾がヘビの怪獣を
退治したことで有名ですが、歌人としても知られ、
平安末期の三巨匠(西行・俊成・頼政)のひとりに数えられました。
人はいさあかね夜床に留めつる
我が心こそ我を待つらめ
夜の面はまだかわかぬに夕立の
空さりげなくすめる月かな
頼政祭は、わがまちでも有数の風流、雅なおまつりです。
頼政公墓所参拝では、辞世の句が吟詠奉納されます。
埋もれ木の 花咲くことも なかりしに
みのなる果てぞ 悲しかりける
その後、時代装束をまとって頼政に扮した
兵教大・弓道部によるヌエ退治の礼射があり、
(弓道部のみなさんと記念写真をパシャリ)
さらに吟道清峰流猶興吟詠会による剣詩舞吟詠奉納もあります。
(はばタンと一緒に拝聴いたしました)
詩吟といえばちょっと高尚で
ともすれば敷居が高いような気もしますが、
「お腹から声を出すからストレス解消にいいのよ〜」とお師匠さん。
古色蒼然とした本堂を背景に、
詩吟に耳を傾け、剣舞を鑑賞するひとときは格別でした。
最後は、野々華の会による手おどりでほっこり。
披露された踊りのうち、「重春小唄」は重春小学校出身の人なら
誰でも踊れる地元の定番だそうです。
土地に歴史あり。
(は)