2015年12月28日
西脇北高校 ボランティア活動写真展
期間12月16日(水)〜12月27日(日)
台風18号の影響で関東地方では本年9月7日〜
11日までの間、観測史上最大の大雨が降り続き
大雨特別警報が発令されました。その影響により、
茨城県常総市の鬼怒川が氾濫しました。
10月10日〜12日の間、大規模な浸水被害
を受けた被災地を支援しようと、西脇北高校(以下、北高)
の生徒が現地に入りボランティア活動をおこないました。
今回の活動は、民家の庭砂利の洗浄や、溝に詰まった
泥を除去する作業、また土のうを300袋作成しました。
作業中、町内の多くの方が北高生の活動に次々と
「ありがとう」と声をかけて頂いたり、飲料水やお菓子の
差し入れをしてもらったそうです。昼食の購入のため、
お弁当屋さんに行くと北高生に「ありがたくて涙が出ます」
と声をかけていただき、なによりの力になったそうです。
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そして今年で5回目となります東日本大震災の現地ボランティア活動
も写真展示されました。今回は7月21日〜24日まで実施です。
支援の輪を広げるために、県立小野工業、県立有馬、県立青雲、
尼崎市立琴ノ浦高等学校と合同で活動されました。出発式では
生徒代表が「阪神・淡路大震災から20年。私たち高校生は経験
していませんが、震災があったこと、そして全国からの多大な支援
によって復興できたことを忘れてはいけません。東日本大震災も
決して忘れることなく、今回の活動を通して様々なことを学び、
この兵庫県で伝えていくことが大切です。」と意見を述べられ
ました。展示しているパネルや、北高が行っている「語り部活動」
を通して、東日本の現状を伝えないといけないと言われました。
昨年7月は、@「仮設住宅の方々との交流」
A「まちかど花いっぱい運動」
B「漁業交流」
の3つを中心に行われましたがそれに加え今回は
C農業交流支援
D観光資源支援
の2つも行われました。
出発式の様子
「まちかど花いっぱい運動」の様子
「仮設住宅の方々との交流」の様子
北高の生徒さん達の想いです。
「家族を失ったり、家を失って被災された方の心の傷は、何年
経っても癒えることはありません。今も苦しい生活を強いられて
いる方を目の当たりにした私たちの使命は、まだまだあります。
被災された方の想いを兵庫に持って帰って伝える活動である
語り部活動や展示会など、防災の教訓や被災された方の想いを
地域に発信し、現地を孤立させない活動を実施したいと考えて
います。このような有意義な活動ができたのも、多くの方々の
支援のお陰です。心より感謝するとともに、先輩から受け継いだ
この活動を今後も続けていく決意です。そして多くの生徒が
ボランティア活動に参加し、今しかできない体験を自分の人生に
生かしてくれることを望みます」
(芋焼酎)
2015年12月07日
まゆの花 播州織フラワーアート 大久保裕美 トールペイントコラボ展
播州織の布を使って様々な表情の布花を作られ、過去に播州織工房館でもワークショップで布花作りの楽しさを伝えられていた『まゆの花』さんが、滝野でトールペイントの教室をされている、大久保裕美さんとコラボ展を、12月2日(水)から13日(日)の12日間開催しています。
後ろ左から、トールペイントを教えてらっしゃる大久保裕美さん、そして右が生徒さんの下山さん。全列真ん中に座っていらっしゃるのが『まゆの花』こと安平弘美さんです。
トールペイントを習っていて、安平さんとも共通の知り合いだった下山さんが、安平さんに大久保さんを紹介したのが縁で実現したこのコラボ。
綿の播州織で作られた、素朴で柔らか味のある風合いのアートフラワーと、木の素材に手書きで丁寧に描かれたトールペイント。どちらも手仕事の温かさと、それぞれに作った人の想いが詰まっています。
ちなみに今回は『クリスマス』と『お正月』とテーマを決めて、それぞれに生徒さんと一緒に作品を作りためて飾りつけに臨んだのだそう。特に示し合わせたわけでもないのに、布花とトールペイント作品が並ぶと、しっくりと可愛い世界が広がります。
播州織の布花とトールペイントどちらにも共通した素朴で温かい雰囲気が純和風の母屋に並ぶと、まるでクリスマスとお正月がいっぺんに来たような華やかさです。
どちらも洋風だけでなく、和風の作品にもアレンジできる幅の広さが魅力。
ちなみに大久保さんがトールペイントを始められたのは、今から19年ほど前。
当時ブームだったトールペイントに、知人に誘われて一緒に習ったのがきっかけだったそうです。
作品によって技法は異なりますが、全て手描きのトールペイントは、下絵を土台の木にチャコペーパーを使って写し、絵筆で何層にも色を重ねて描いていくというのが基本。全てに下絵があり、基本に従って忠実に、丁寧に作業を進めて完成を目指していくのだとか。
最初は無理かも、と思っていたものが完成が近づくにつれて形になっていく。
その時のワクワクした高揚感を、キラキラして目で話してくださいました。
そんなトールペイント作品と並んで華やかな魅力を放つ、『まゆの花』さんの播州織の布花。コテなど一般的なアートフラワーに使われる道具を一切使わずに布を花の形に仕上げていくのは、切る、貼る、などのシンプルな技法。
布花作りは20年にもなるそうで、ご自身の屋号でもある、「まゆの花」というお名前について伺ったところ、実は亡くなった娘さんのお名前が由来だったのだということ。
悲しい出来事を思い出させてしまい、お聞きしながらも胸が詰まりそうでしたが、闘病を支えていた時に一緒に布で花やコサージュを作り、娘さんが喜んでくれたことから今でも布花作りを続けていける、「ものを作ることによって元気が出たり、作って楽しんでくれる方がいることが嬉しい」と話される安平さんの、優しく穏やかな表情が印象的でした。
安平さんの作った播州織の布花が、沢山の人に喜ばれていることが、きっと天国の娘さんにも伝わっているのだと思います。
ものづくり、手仕事といっても創る人の思いは様々です。
長く続く仕事というのには、やはりそれなりの理由があるのかな、と想いながらも目を楽しませてくれるきらびやかな作品たちに、自分にも作れたらなぁと心躍る気持ちになります。
今回展示をされているトールペイント、布花作りについての教室、出張教室についてのお問い合わせは下記の通りです。
トールペイント 大久保さん問い合わせ先: 09082173155(携帯)
播州織の布花 『まゆの花』問い合わせ先: 09073523541(携帯)
(広報 かぶたっく)