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2015年11月19日
こしあん 守り神図鑑展
2015年11月18日(水)〜11月29日(日)
上記の期間中、蔵ギャラリーでは多可町在住の作家、こしあんさんによる「守り神図鑑展」が開催されています。こしあんさんは、大阪芸術大学の立体造形コースを卒業され、来住邸での展示はこれが初めて。
蔵ギャラリーには大小さまざまな守り神たちが70体展示されています。
蔵に入ると、まず『守り神図鑑』が置かれており、これを見ながら展示を観るのがオススメだそう。
図鑑には守り神の生態やそれぞれの関係性などが詳しく載っており、見始めるとあっという間に一時間。。。という具合に読み物としてもとても面白いです。「展示されている守り神は、コミカルで可愛いものから、おどろおどろしいグロテスクなものまで、自分のお気に入りが必ず一体は見つかりますよ。」とお話いただきました。蔵の2階にも展示されており、70体全てを探しだすだけでも十分楽しめます。下の写真に写っているだけでも12体の守り神が!実際に行って探してみましょう!
守り神の制作は、一般のお客さんに「好きな色・数字・かな」を書いてもらって、その組み合わせから着想を得て創造されたものだそう。色・数字・かなは、それぞれの守り神の設定として活かされています。今回はその中で特に気になった守り神を紹介したいと思います。
(上) かかとさわりの守り神・・・猫のように見えますが実は青鬼。一度座り込んだら2時間はそのまま動かない。気に入った人間にだけ、眠っている間にかかとをさわりさわりとマッサージし、綺麗にしてくれる。
(下) 守り神 寝あざならし・・・明け方、人間の体についた寝あざをならして消している。黄色のファサファサが足の先についていて、それを使ってかなりのソフトタッチで消していく。時々 寝あざ以外もならしたくなる。かかとさわりの守り神に明け方ニアミスすることもある。
小さな守り神たちは可愛いので眺めているだけで和みます。説明は図鑑より抜粋。
(上) 守り神 リブ住み・・・リブ(蛇腹部分)に潜んでいる守り神。一匹あたり3列のリブを担当している。
リブの形を綺麗に保つためにリブみぞを右往左往、横歩きしている。その移動がリブのメンテナンスとなる。
(中) 守り神 穴すべり玉・・・腕の先についた自前の水色スコップでひたすら穴を掘り続ける。自分のスコップを「スコップさん」と敬って呼んでいる。体はとても小さく、ぱっと見はまんまるの玉にしか見えない。
(下) 手にぎりの守り神・・・人間が手をグーに握ったとき、握った手の中に現れる。別名:にぎり虫。体の実態はほとんど無いといえる。
生態が面白い守り神もたくさんいました。
(上) 守り神 ガンビーくん・・・本当のところ守り神ではない。着ぐるみなので中に人間が入っている。足がなんか嫌とか、体のブツブツが気持ち悪いとか、人気は今ひとつ。どこか不遇で可哀想な守り神。
(中) 守り神 うむむさま・・・守り神の長老的存在。常に守り神たちに相談を持ちかけられている。高齢のため、毎日様子を見に来るだけの守り神もいる。写真の後ろに写っているのはうむむさまの家で、六角形の窓が2つついている。
(下) しなおしの守り神・・・この守り神はこしあんさんが粘土作品を制作途中、何度も「し直し」をしている時に思いついたのだそう。毎月2日が「しなおしデー」で、守り神自身で体の形を変えている。しかし何度しなおしても未だしっくりきていないのだそう。
また、母屋には、こしあんさんのこれまでの活動が分かる作品がズラリ。
糸一本通す位置を間違えるとダメになってしまう刺繍作品や、守り神のようなキャラクターが登場する絵本、コーヒー染みの紙を集めたアート作品、物を押し当てて作った寝あざ作品など、日常を独特な視点でとらえた作品たちは気軽に楽しく鑑賞できます。
今流行りの◯◯ウォッチではないですが、子どもたちと一緒に楽しめる展示だと感じました。
11月25日(水)にはこしあんさんご本人が展示ブースにいらっしゃるそうなので、色んなお話ができそうですね。ぜひ期間中にご家族やご友人とご来場ください。
(P)
2015年11月08日
森川桂石 書の仕事展
11月1日(日)〜15日(日)まで、旧来住家住宅ギャラリーでは
「森川桂石 書の仕事展」が開催されています。
森川先生は加東市山国在住の書家。兵庫県立吉川高校、加古川北高校
社高校、西脇高校で書道の先生を計35年以上勤められました。
新年に行われる西脇TMO新春こども書初め大会の審査委員長や、
西脇高校の生徒さんが書初めをして、ギャラリーに展示してくださるTMO
つばき(椿)坂書道展にもご協力頂いてます。お人柄は温厚でシャイ、ユーモア
あふれる森川先生の展示会にぜひ、足をお運びください。
ブログの内容は、展示の一部です。素敵な作品が、たくさんありますよ(^'^)
ワクワク♪♪
「第61回国民体育大会ソフトテニス競技会」の横断幕。
吉川高校に在勤されていた頃に、三木市(旧吉川町)が
兵庫国体ソフトテニスの開催地でした。地元高校の
森川先生に依頼があり、原寸ですべて書かれています。
それを業者さんが横断幕に作り変えました。
ギャラリーの中では収められないほど大きいです。
作詞家 荒木とよひさ の「四季の歌」
春を愛する人は 心清き人 すみれの花のような 僕の友達
夏の愛する人は 心強き人 岩を砕く波のような 僕の父親
秋を愛する人は 心深き人 愛を語るハイネのような 僕の恋人
冬を愛する人は 心広き人 根雪をとかす大地のような 僕の母親
書にすると言葉に重みが一層でますね。
いい歌です。
「茶」の一(ひと)文字から、いろいろなイメージで
作られています。想像力を膨らませ、何枚も書いて
失敗を重ね1枚の作品ができあがります。
三木市(旧吉川町)にある温泉施設「よかたん」の
大浴場には、吉川高校在勤時代に生徒さんが作った
陶板を監修されています。「幼少 清壮 熟老 」
今もありますので、「よかたん」に行かれた時には
ご覧ください(^−^)
皆様ご存知!!昨年の大河ドラマ「軍師 官兵衛」で
西脇も熱く盛り上がりました。のぼりも多くの場所で
見られました。実は森川先生の作品なんです☆彡
戦国時代と書のコラボは、当然の如くカッコいいです。
西脇高校 テニス部のTシャツ
西脇高校創立70周年記念誌の表紙
丹波市山南町にあるスッポン料理屋さんが、
スッポンの命をもらって料理していることに
感謝し、供養の為に石碑を建てられました。
その書を森川先生が考えられ、石拓にした
ものです。
長野県産 うどん粉の表記です。
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三千五百年前からある文字の歴史・・・
人類が様々な工夫と努力を重ね進化し
今日、日常生活で使われています。
森川先生は生活の中にいつも書を
いれたい、生かしたいと思っておられます。
身近なものになって書を愛する、
それはきっと工夫と努力を重ねた祖先を
愛する気持ちにつながる気がします。
パソコンで文字を書く機会が少なくなった
昨今、改めてこの展示会で書の温かさに
触れました。ありがとうございました。
取材 (芋焼酎)
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