2015年07月17日
合併10周年記念来住邸特別企画T 齋藤公志郎・ごとうみのる展
旧来住邸母屋/北のギャラリーにて、合併10周年記念来住邸特別企画の第一弾、齋藤公志郎・ごとうみのる展が始まりました。
会期は7月16日(木)〜31日(金)まで。
入口入ってすぐ左。
ごとうさんの書、感謝の言葉がお出迎え
これは西脇市出身の齋藤公志郎さんと多可町出身のごとうみのるさんの手による似顔絵と書のコラボで、多可町と西脇市の人たちの笑顔を、紹介された順に数珠つなぎに描いたもの。
西脇市長さん、多可町長さんを皮切りに今年の3月からコラボ作品作りが始まり、次のモデルさんを紹介してもらうという形で数珠つなぎに作品は増え続けました。
当初30点ほどの予定を上回る全37作品(会期中にも増えるかも…)がギャラリーに並び、正面奥の市長、町長から紹介された順に並んで展示されています。
意外(?)な人との繋がりも見えてきたりして、興味は尽きません。
モデルの一人、内藤兵衛県議からもお祝いのメッセージが寄せられました。
西脇でもすっかりお馴染みの両人。
その出会いは2年前、播州織工房館で催された美容院・グリーンルームの記念イベントで一緒に出たことからでした。
それまでもメディアに出たり、活躍していることは見知っていたためお互い顔を合わせても初めてという感じはしなかったそう。
その後もイベント出店時のコラボを経て、つながりがますます深いものになっていったのは周知のとおりです。
平成17年10月1日に元・黒田庄町と旧・西脇市が合併して新たに生まれ変わった西脇市と、元・加美町、元八千代町、元・中町が合併して新たに生まれた多可町。
どちらも10周年を迎えるにあたり、全4回にわたる来住邸特別企画の一番最初に、西脇市と多可町が手を取り合ってこのような形のコラボが実現したことに、地域を超えて想像力と思いやりの繋がりが、更に深まって行くことを期待してやみません。
(広報:かぶ)
2015年07月03日
〜クラフト3人展〜
7月2日(木)〜14日(火)までの間、旧来住家住宅ギャラリーでは、
〜クラフト三人展〜が開かれています。まずお一人目は、染織作家の
平谷悠律子さんです。丹波市市島町にお住いで、染織工房「悠夢」
を営み、手織教室も開かれておられます。新匠工芸会会員、京都
工芸美術作家協会会員と、ご活躍されています。
まず原材料の綿や絹を仕入れ、先染めをします。今回の作品は藍染めのものが
多数出展されています。藍はタデ科の1年草で葉から青い染料をとります。
平谷さんは「藍は染色行程で、お酒と同じように発酵します。だから気候や温度
などで色がいつも微妙に違いますよ。」と言われていました。濃淡は、何回染める
かで変わってくるそうです。
染色が終わると、次は織りです。平谷さんは、手織り機で丁寧に織られます。作品に
よっては1年かかるものもあるそうです。来住邸ギャラリーでも、手織り機で実演
されていらっしゃいました。大量生産の機械で織ると着心地が固くなるそうですが、
手織り機で織ると着心地が柔らかいそうです。作品は最後まで平谷さんの手によって
作られます。
平谷さんは大学を卒業し、お勤めをされる一方で、趣味として織物をしていました。
それから初個展を開かれ会社を退職し、委託作家として活動を始められました。
その時期に阪神淡路大震災で被災され、自分を見つめ直そうと単身で新潟に
移住し、十日町テクノスクール織布科に通われ修了されました。それから染色科
も2年後に修了、出雲織工房で2年間研修されました。そして平成12年に
丹波市市島町に現工房を開設され、新匠工芸会展の新人賞や佳作賞、
伝統工芸染織展、伝統工芸近畿展に入選されていらっしゃいます。
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次は丹波市氷上町にお住いの木工作家&つる作家のご夫婦、
永瀬浩之さんと永瀬水晴さんです。浩之さんはテーブルや椅子
ベンチ、木工時計、箱物、木工アクセサリー、インテリア小物など
注文家具を作られます。水晴さんは木のツルを染色し手で編む、
籠(かご)、バック、あかり(照明)、小物などを作られます。
浩之さんの作品は、たくさん木を集めて寄せ木にされます。
だから接着材にもこだわりがあります。また人工の色では
着色せずに本来の木の色をとても大切にされます。
ティッシュケース・鉛筆立て・セロテープ台
・・・高級感と木の温もりがあります。
名刺ケース・・・デザインが、すごくおしゃれです。
永瀬さんご夫婦は、10年ほど前から全国のクラフト市を
車で回られています。年間数十回、行かれることもある
そうで、作品も一緒に持って行かれます。
カッターナイフ・・・かっこいいです。持った感じが、
とてもしっくりきました。
浩之さんは大学を卒業後に、商業建築の会社に勤められ
2級建築士や、1級建築施工管理技士も取得されています。
その後退職し、中島義利氏に師事され2003年に「工房
木楽屋」を設立されました。それからは第23回朝日現代
クラフト展に入選されています。
水晴さんの作品 つるバック
奥様は、20年ほど前から、つる作家として
活動されておられました。
来住邸の蔵ギャラリーに水晴さんの、つるで作られた
照明が飾られています。植物から、ほわっとした明るさ
が出ていて、心地よい感じがしました。
(芋焼酎)